ストレートネックの原因と矯正方法
約二年半ぶりのブログ更新です。
ストレートネックの原因と矯正方法について書こうと思いますが、私の個人的な整体師としての経験からのものとなります。また矯正方法についてはやや同じ整体師向けのものかと思います。

原因と考えられるもの
一位・・・眼精疲労
二位・・・スマホやPC作業時の首の傾き
三位・・・骨盤の傾き
上記はあくまで私の考える原因ランキングですが、ご説明していきます。
一位眼精疲労、これはまぶたを引き上げる筋肉と後頭筋及び後頭下筋群が連動していることに起因します。
目が疲れてくると後頭筋を緊張させてまぶたを開けようとし、常に後頭筋が縮んだ状態になってしまいます。
それに伴い後頭筋下筋群が縮むと顎が上がって頭が上向きになりますが、目線も上向きになってしまうため首全体が前に倒れて正面を向けるように頭を前に出して調整されます。
現代において仕事でも遊びでも目を酷使する機会が増えていますので原因としては一番多いと感じます。
二位スマホやPC作業時の首の傾き、ニューヨークの脊椎外科医、ケネス・ハンスラージ氏の研究では正しい姿勢と下向きの姿勢を比べた時では首にかかる重さに大きな差があることが分かっています。
ストレートネックは別名スマホ首とも言われていますが、駅のホームに立つと皆さん真下を向いてスマホを見ている姿が並んでいます。
真下を向くと頭の従来の重さ(4~5キログラム)の5倍近くの重さが首にかかりますので注意しましょう。
(下記リンクはハフポストの紹介記事)
https://www.huffingtonpost.jp/2014/11/25/staring-at-your-phone-all-day-is-killing_n_6216656.html
三位骨盤の傾き、骨盤が前傾や後傾を起こすと全体の重心バランスが崩れて、頭の重さが支えきれなくなります。
日本人に特に多いのは骨盤が後傾しているケースですが全体的に前のめりの重心の方が多くなります。
矯正の方法
ストレートネックの矯正では上に上げた原因を取り除いていくことになります。
やや整体師や療術師向けの内容となりますのでご了承ください。
まずは眼精疲労について、慢性的な目の疲れでは眼圧が高くなっているケースが多く見られます。
眼圧を下げる操法がありますので当院ではそちらを使っていきますが、市販の目薬やホットアイマスクなどで血行を改善する手法も有効です。
眼圧が高いと頭痛や緑内障、ひいては内蔵の不調の原因ともなりますのでたかが目の疲れと思わずケアをしましょう。
ストレートネックが長期化すると首の周りの筋肉がガチガチに固まってしまいます。
これらの筋肉を正しくほぐしていくと頸椎の形状が正しく戻りやすくなります。
まずは首の前側、鎖骨上部についている胸鎖乳突筋のコリを緩めます。
コリの下にはリンパがありますのであまり強い力では行わないでください。
のどの前面の広頚筋も表面の皮膚をひっぱるなどして緩めます。
更に左右の斜角筋を緩めます。これも斜角筋隙にある神経や血管に気を付けてください。
正しく行えると首の位置が後ろに下がって、後頭下筋群のあたりに大きなコリが浮いてきます。
このコリが取れるとまっすぐだった頸椎に正しい前弯が戻ってきます。
あとは左右に捻じれた頸椎の棘突起を正しい方向にやさしく押して戻していきます。
これで重度のものを除けばほとんどのストレートネックの矯正ができます。
骨盤の傾きの矯正方法については割愛しますが、前屈と後屈、左右の側屈で十分な可動域が出るようにしましょう。
コメントをお書きください