リペア院長の板橋です。
ご来院されるお客様には慢性痛に悩まれる方も多いのですが、
その中でも定番なものとして【肩こり】のお話です。
皆さん湿布を貼ってみたり、マッサージに通ってみたりといろいろ努力は
しているようですが、なかなか楽にはならないようです。
筋肉は伸びたり、縮んだりします。コリ(筋硬結)はその伸び縮みが
できなくなった状態で、血行不良が亢進すると肩こり症状として現れます。
肩こりが起きている筋肉の多くは『伸ばされて固まって』います。
伸ばされた筋肉をマッサージでほぐすと・・・更に伸びてしまいますよね。
マッサージでは痛いところは揉みすぎないでください。
もしマッサージで肩こりの解消を狙うのであれば、ほぐすべきは
痛みの出ている筋肉と逆の働きをしている縮んだ筋肉(拮抗筋)です。
例えば↑上の写真の女性のように肩の上部がつらい方は、脇の下の
広背筋や臀部の筋肉をマッサージで緩めると楽になるケースもあります。
【マッサージで改善できないケース】
私はリラクゼーションマッサージ店に約三年ほど身を置きましたが、
拮抗筋をほぐしてもなかなか肩こり症状が緩和されない方が多くいました。
自分で整体院を開き、姿勢改善という観点で取り組んで来た観点から、
以下のような方はマッサージだけでは改善は難しいと考えます。
(1)猫背姿勢からくる場合・・・
猫背で頭が肩よりも前に出てしまっている状態を
頭部前方位と言いますが、頭の重さ(4~5キロ)
を首の骨で支える事ができないため、
特に首の後方の筋肉が緊張して肩こりを起こします。
根本改善するためには姿勢全体を矯正する必要が
ありますが、横から見た時に頭・肩・股関節・膝・くるぶしが一直線上にある姿勢になるとほとんどの
方は肩こりを感じなくなります。
←左の方の場合は加えて巻き肩の矯正が必要です。
(2)首肩を動かした時に痛みがある場合・・・
これは肩関節や頸椎にズレが起きている可能性です。
例えば直立姿勢で、手を横から真上方向に挙上してみて耳につくまで挙がらないようであれば肩関節の異常が疑われます。挙上は大丈夫だけど首を動かしていくと痛い場合は頸椎の異常です。
また、←左の写真の首肩の付け根部分は癒着を起こしている場合が多いので、頸椎や肩関節に動きをつける必要があります。
これらの異常はマッサージでの回復はほぼできないと考えています。
(3)内臓の疲れからくる場合・・・
内臓は筋肉と同様に疲れてくると固くなる性質があります。固くなった臓器の近くの筋肉は一緒に固くなります。
特に肝臓や腎臓が固くなると肩こりに関連する筋肉を固くするので、お酒を飲んだ後やストレスを感じた後に肩こり症状が強く出たり(肝臓)、脚のむくみがひどい(腎臓)ような人は内臓の調整も必要となります。
マッサージよりは経絡(ツボ)や反射区を利用したアプローチが有効なことがあります。
肩こりの改善には
肩こりが再発しないように改善するという考え方になると、
骨格・筋肉・内臓と全てのバランスを整えていく必要があります。
その整った状態をキープするためにも姿勢は非常に重要ですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
姿勢改善専門 リペア院長 板橋