山本操法とは

69種の症状別の山本操法を学びましたがその基本テクニックのいくつかをご紹介します。とはいえ協会規約があり手元などがうつる画像・動画はネット掲載不可となっておりますので概要のみです。アジャストはお客様正面側からという条件付きで動画掲載許可を得ています。

 

【脊椎のアジャスト】

これはほぼ毎回施術の一番最初に行うもので山本操法の根幹になります。背骨や肩甲骨を整え、軽度の四十肩などはこれだけでなおるケースもあります。背骨のアジャストはカイロなどにも在りますが似ているようで狙っている箇所が違います。

 ↑四十肩のお客様への背骨のアジャストの様子です(無音)。0:10~の検査と1:10~の検査で挙上の可動域が拡大しました。

 

【リモコン操法】

首の骨は7個ありますが脚に7か所対応する反射区が存在します。正確に押すことで首の骨の左右ズレが元の位置に戻り左右の向きづらさや寝違えなどが改善します。

 

【三指半操法】

脚をねじって落とすことで背骨の捩じれが緩和して腰の動きが良くなります。腰椎の捩じれが原因の腰痛などには効果的です。

 

【打ち込み操法】

脚の反射区を叩くことで対応する肝臓腎臓胃腸などの活性化を行います。内臓が元気になると背中の張りなども緩和され背筋が伸びやすくなります。

 

【ホルモン操法】

身体を揺らしてホルモンバランスを向上します。特に婦人科系疾患に効果的で実際に子宮筋腫が2例、内膜症が1例改善されたケースがあります。また自律神経系の改善にも効果があります。


故・山本先生の講座風景(昭和63年)。伝承協会より画像を転載
故・山本先生の講座風景(昭和63年)。伝承協会より画像を転載

 鹿児島発祥の山本操法という整体術について

 

リペアでは2017年から鹿児島の故・山本宣良先生考案の整体術を筋骨格矯正や内臓の調整検査方法として姿勢矯正に取り入れています。山本先生は残念ながら30年ほど前に亡くなられています。

 

生前の山本先生は鹿児島にご自身の整体院も構えていましたが、九州各地からの要望を受けて公民館などにお客さんを集めて約三分の施術で一日に60~70人を治療してまわったそうです。

 

盲目の方や難病の方をなおして何度も地元新聞から取材を受けたり、病院に行って脳外科手術直前の方をなおしてしまったりと様々な逸話があり、インターネットが無い昭和の時代に全国から多くの施術家が学びにきた本物のゴッドハンドです。

 

実際の治療に立ち会った直弟子の方々も同じレベルの施術はとても真似ができなかったそうですが、再現性の高い症状別の80種ほどの手技が現在も山本操法として引き継がれています。特に高精度の骨格矯正(アジャスト)や猫背の矯正法、ホルモンバランスや各臓器に応じた調整方法があり他の整体に見られないアプローチが特徴です。

 

六期まで120名ほどいたお弟子さん達も高齢化で減ってしまい、一期生で直弟子だった谷山先生もご高齢とあって操法を次世代に残すための講習を受けることができました。リペア院長の板橋は122号目の習得者となりますが全国でも現役の使用者は100人に満たない手技ということです。

 

近年の整体のほとんどはもみほぐしやストレッチなど「やさしい整体」です。山本操法は様々な症状を改善する技術として開発された経緯があり若干ですが痛い施術もあります。整体に通ったけどあまり効果を感じられなかったという方もお試し頂きたいと思っております。

 

とはいえ、リペアでも全て山本操法でなおしていくというわけではなく、トリガーポイント治療での筋肉調整が姿勢矯正のメインの手技で、骨格矯正や内臓調整に山本操法を使ってなおしていきます。

山本先生の直弟子で治療家歴38年(2017年受講時)の谷山先生。均整術の先生もされています
山本先生の直弟子で治療家歴38年(2017年受講時)の谷山先生。均整術の先生もされています