山本操法とは

整体院って当院オリジナルの〇〇式整体術とか好きだよね、すごく胡散臭いけど・・・と思いませんか?

正直私もそう思います。のでこちらは話半分に読んで貰って大丈夫です。

故・山本先生の講座風景(昭和63年)。伝承協会より画像を転載
故・山本先生の講座風景(昭和63年)。伝承協会より画像を転載

 ↑四十肩のお客様への背骨のアジャストの様子です(無音)。0:10~の検査と1:10~の検査で挙上の可動域が拡大しました。

 

鹿児島発祥の山本操法という整体術について

 

リペアでは2017年から鹿児島の故・山本宣良先生考案の整体術を筋骨格矯正や内臓の調整検査方法として姿勢矯正に取り入れています。山本先生は残念ながら30年ほど前に亡くなられています。

 

生前の山本先生は鹿児島にご自身の整体院も構えていましたが、九州各地からの要望を受けて公民館などにお客さんを集めて約三分の施術で一日に60~70人を治療してまわったそうです。

 

盲目の方や難病の方をなおして何度も地元新聞から取材を受けたり、病院に行って脳外科手術直前の方をなおしてしまったりと様々な逸話があり、インターネットが無い昭和の時代に全国から多くの施術家が学びにきた本物のゴッドハンドです。

 

実際の治療風景を見ていた直弟子の方々も同じレベルの施術はとても真似ができなかったそうですが、再現性の高い症状別の80種ほどの手技が現在も山本操法として引き継がれています。特に高精度の骨格矯正(アジャスト)や猫背の矯正法、ホルモンバランスや各臓器に応じた調整方法があり他の整体に見られないアプローチが特徴です。

 

例えば身体を揺らしてホルモンバランスをなおす操法は婦人科擦過(さっか)とも呼んでおり婦人科系疾患全般に効果があるとされていますが、リペアでも過去に姿勢矯正の中で子宮筋腫が2例、内膜症が1例なおったことがあります。

 

他にも面白いところで言えば出産予定日の10日前に行う安産操法(一回だけやりましたが初産で1時間弱の超安産だったそうです)、手指をこすってこむら返りを30秒ほどで収まらせる操法などあまり姿勢矯正で使わないものも多数存在しています。

 

昭和末期頃に一期~六期まで120名ほどいたお弟子さん達も高齢化で減ってしまい、一期生で直弟子だった谷山先生もご高齢とあって操法を次世代に残すための講習を受けることができました。リペア院長の板橋は122号目の習得者となりますが全国でも現役の使用者は100人に満たない手技ということです。

 

近年の整体のほとんどはもみほぐしやストレッチなど「やさしい整体」です。山本操法は様々な症状を改善する技術として開発された経緯があり若干ですが痛い施術もあります。整体に通ったけどあまり効果を感じられなかったという方もお試し頂きたいと思っております。

 

とはいえ、リペアでも全て山本操法でなおしていくというわけではなく、トリガーポイント治療での筋肉調整が姿勢矯正のメインの手技で、骨格矯正や内臓調整に山本操法を使ってなおしていきます。

山本先生の直弟子で治療家歴38年(2017年受講時)の谷山先生。均整術の先生もされています
山本先生の直弟子で治療家歴38年(2017年受講時)の谷山先生。均整術の先生もされています